本計画は、大阪城公園及び難波宮跡公園と連続する緑地空間と快適な歩行者空間を形成し、周辺施設への回遊性向上を図るプロジェクトです。法円坂特定街区は、京都・奈良とベイエリアをつなぐ観光的な都市軸「大阪の東西軸」と、新大阪と関空につながる区域から人が流れる都市軸「大阪の南北軸」の交点という、大阪にとって重要な場所に位置し、一体的な空間とコンテンツ創出を計画しています。その特徴は、以下の通りです。
　一つ目は、「大阪城公園の森と連続する緑」「来訪者を迎え、歩行者空間に潤いを与えるエントランスガーデン」「高速道路の存在感を軽減するバッファーゾーン」「四季を感じる里山ガーデン」「花木を中心とした明るいテラスガーデン」とすることで、大阪中心部の緑地拠点形成に貢献する計画になっています。
　二つ目は、「歴史遺産の継承」「関西圏の歴史的観光資源の集約・発信」により、エリア全体のにぎわい創出、認知度向上を図る計画になっています。
　三つ目は、ホテルレストランの出張やMICE等「人が集まるイベント」、市民が気軽に参加できる「季節に応じたイベント」、ホテルのジムと連携した「屋外エクササイズ」等、ホテル運営事業者によるイベント開催と一体的な活用が検討されています。
　SEGES評価・認定委員会では、規制・制限が多い中、周辺の自然性を活かし、最大限の緑化を実現する計画であること、竣工後のみどりの育成についても、事業者が責任をもって行い、ホテルを含む整備施設の不動産価値向上に資する計画であること、災害時の日案場所としても配慮されており、ホテルや史跡指定地との連携による地域の魅力向上の取組みがなされていること等を評価し、社会・環境貢献緑地に認定しました。

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