SEGES(シージェス)は緑の取り組みを評価する認定制度です。企業緑地の価値を見える化し、その成果をアピールできます。
Excellent Plan
LIVIO CITY BUNKYO KOISHIKAWA ◇東京都文京区小石川四丁目14-4 ◇事業主体:日鉄興和不動産株式会社 ◇設計・施工:株式会社長谷工コーポレーション ◇デザイン監修:株式会社IAO竹田設計 ◇グリーン監修:株式会社緑演舎 ◇敷地面積:12,487.08㎡ ◇緑地面積:1,477.00㎡(新規緑化面積:1,477.07㎡、建築物上緑化面積:1,560.66㎡)
本計画は、明治時代以降の土地所有者である共同印刷(株)の工場・事務所跡地において、定期借地権付きで分譲される文京区内で最大級の開発規模となる大型マンション開発です。都心でありながら、緑が豊富で落ち着いた住環境である小石川エリアにおいて、これからの豊かさと未来の暮らしを創造する計画です。接道する千川通り沿いのイチョウ並木や隣接する共同印刷新社屋の緑化状況との調和、居住者のサードプレイスとなる屋上庭園『天空の杜』、共同印刷(株)と連携した「自然を語り継ぐ施策」が計画の特色となっています。
不整形な敷地において、最大限の工夫を凝らして緑化空間を創出しました。計画は、「『都心の杜』で心を満たす」というコンセプトのもと、住まう人、環境、社会が満たさせる緑地空間を創出しています。
小石川植物園をはじめとした近隣の緑地と調和するよう、在来種を中心とした植栽構成を採用し、高木を多用して緑化の質的向上を担保しました。隣接地との連続した接道部緑化を行い、良好な街路景観を形成することで、地域との景観調和、共同印刷(株)と連携という「地域とつながる」を実現しました。
外観の圧迫感を和らげるため、壁面緑化とバルコニー部分に緑化を施し、緑視率の向上を図りました。また、駐輪場や低層棟の屋上緑化、居住者の交流とレクリエーション拠点となる屋上庭園「天空の杜」を整備することで、場所ごとに緑化の目的を明確化し、効果的で印象的な緑化が計画されています。
竣工後は、マンション居住者を対象とした敷地内緑地での生き物モニタリグの実施、小石川植物園等を含むガーデンツアー、環境学習会を開催し、学び・交流の機会創出が提案されています。多様な緑化技術の導入、プログラム開催による緑地価値の浸透、地域の環境価値向上に寄与する緑化が計画されています。
SEGE評価・認定委員会では、「TOKYOの『美知なる森』に清む」というコンセプトのもと、積極的な緑化に取り組み、在来種を中心とした植栽構成、連続的な接道部緑化により、地域への緑地価値の浸透、向上に資する計画になっていることを高く評価し、社会・環境貢献緑地に認定しました。