千里丘の原風景を未来に残すという発想自然に学び、豊かな生命を育む「森緑都市」の形成

　当事業は万博公園を望む毎日放送千里丘放送センター跡地に立地。約13ha の敷地には、保存緑地をはじめ提供公園や計画緑地等、約5.1ha（緑被率約40％）に及ぶ緑地を確保しています。
　この土地に潜在する風景の再生をコンセプトに、地域に親しまれてきた桜並木、景観木として印象深い約25ｍのメタセコイア、愛称「ミリカ」の由来となったヤマモモ等、既存樹を最大限に活かした緑豊かな景観を創出しています。また、環境アセスメントの調査を踏まえ、多様な生物の生息域となるよう、地域の緑と繋がる一体感ある植栽計画が施されています。
　敷地を貫く通り抜け空間は、四季折々の草花や、薫り・実りのある樹種等、森の中の小径を想わせる構成とし、心地よく降り注ぐ木漏れ日の中、人々が自然に触れ合い憩える場として広く地域にも提供されています。さらに、これらの緑地を活用した様々なイベントも検討されており、緑を核に、自然を大切に思う共通の想いが豊かなコミュニティを形成し、後に続く世代へ成熟した自然環境が維持継承されていくことを目指した計画内容となっています。

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