地域社会の自然を再生するため
産業観光施設と共に開かれた森を整備

　YKKグループが「技術の総本山」として製造・開発拠点をおく黒部市は、黒部川扇状地の中心に広がる美しい自然に囲まれたまちです。しかし都市化等により自然が失われつつあることを受け、2006年より工場内での森づくりを開始、2009年には「ふるさとの森」と産業観光施設が一体となった「YKKセンターパーク」を一般公開しました。森の樹木は遺伝的多様性を保全するため、近隣の山野で採取した種から苗を作り植樹しました。現在は森の成長に伴い哺乳類、鳥類、昆虫類、魚類など、約300種の生物（絶滅が危惧される生物を含む）が集まり、2023年に環境省より自然共生サイト（生物多様性に貢献する緑地）の認定を受けました。ほかにも、桜の庭園「桜花園」や自然の恵みを生かした集合住宅「パッシブタウン」など、市内周辺でも緑地の整備に取り組んでいます。

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