●都市と緑
*緑とともに生きる都市
わたしたち人間の生活にとって、欠かせないものはたくさんありますが、「緑」もそのひとつです。都市のなかにあっても、一本の木が四季折々にどんなに豊かなうるおいや、やすらぎをもたらしてくれることでしょう。「緑のなかにある都市=緑とともに生きる都市」をめざすこと、それこそ「環境の世紀」21世紀の課題でもあります。
*緑が地球温暖化をふせぎ環境をまもる
代表的な温室効果ガスであるCO2(二酸化炭素)を、樹木などの植物が光合成により吸収し固定することは、よく知られています。その成長とともにさらに多くの二酸化炭素を取り込んでくれます。
また植物は、葉から水蒸気をだす蒸散活動により周辺の大気の温度を下げてくれます。樹木は木陰をつくることで、日光のエネルギーがコンクリートやアスファルトに蓄えられ大気中に放出されることによる気温の上昇を防いでくれます。こうした緑のたゆみない活動によって、緑はヒートアイランド現象を抑制し、「クールアイランド」を生み出す力を発揮してくれます。
*植生回復
都市のように開発されている土地に「緑」を取り戻すことは「植生回復」として考えられています。京都議定書においては、二酸化炭素の吸収源対策のひとつとして「植生回復」が位置づけられています。
都市のなかでは、個人や企業などが保有・管理する緑地の占める割合と役割は、きわめて大きいものがあります。都市のなかでの緑化活動は、植生を回復し生物多様性の保全に大きく貢献することなのです。